イギリスのBMC(British Motor Corporation)から1959年に発売されたMINIは、約3mの全長にもかかわらず、エンジンや変速機を一体化することで省スペース化を実現し、大人4人が乗車できる室内空間と軽快な走りにより世界的に人気を博した。基本設計はそのままに2000年まで生産された名車中の名車だ。当初はBMC傘下のオースティンからセブン、モーリスからミニ マイナーという名称で販売されていたが、1962年にいずれもMINIという車名に統合された。ホットウィールが題材としたのは1960年からラインナップに加わった商用のMINIバンで、前輪と後輪の間隔(ホイールベース)を10センチほど伸ばして車体後半部の窓が埋められているのが特徴だ。MINIバンをベースに、ラリー仕様を思わせるオーバーフェンダーや、セダン用のフロントグリル、フロントスポイラーなどを取り付けて、外観をドレスアップしている。 JFN30-9866